鎌倉から、こんにちは

「鎌倉発、韓国ソウルまで。」
徒歩の旅を終えて、ずいぶん時が経ちました。
鎌倉の事、徒歩の事、その他の事。
鎌倉から日常のあれこれをお伝えしていきます。
<< あらら!早いもので古希3(スリー)になりました。今日は孫とのお祝いパーティーです。ありがとう。 | main | リングリンクに理子さんが、ファンのみんなとやってきた。台風の前のジャズセッションが燃えた。 >>
「まだん俳句連中」の特別吟行は、一泊二日の初秋の伊勢路。伊勢の間宮の遺伝子が騒ぎました。


『まだん』と言う俳句連があります。韓国駐在時代の『ソウル俳句会』の帰国仲間が中心の会です。
「まだん」とは韓国語で「庭(ひろば)」と言う意味です。
 
父の故郷です。文政3年の間宮たえさんから記録があり、間宮耕山(兵次郎)、間宮酒煙(貞二郎)と、
船江の町を治めていた有名な方々も私の先祖です。
江戸時代には伊勢に500万のおかげ参りのお客さまが来ました。
その食料の大半は江戸から海を経由して伊勢に届いたのです。
そんな物資の取り扱いを行っていたのが船江の庄屋。間宮の系譜です。
 
父の兄は貞二郎(幼名は和一)。長男の世襲で二男の父は、名古屋の学生時代以降は東京に出てきて、私が生まれました。
それなので伊勢(宇治山田)は、私の故郷でもあります。
小さなころは毎年、夏になるとひと月は山田の家で過ごした記憶があります。
 

 
19名の俳句の仲間が伊勢市の駅改札に集まりました。
初日の主な予定は、昼食の後、外宮参拝、内宮に移り、おかげ横丁を見て、内宮の宇治橋、
五十鈴川あたりまでで時間切れ。
(ちゃんとした内宮お参りは早朝の参拝が予定されています)。
近くの「神宮会館」が句会場であり、今宵の宿泊になっています。
 
外宮にお参りです。

 二の鳥居

 
宮に入り色なき風に我は此処 武舟
 
二の鳥居木々の緑や秋気澄む 武舟
 

 
空澄みて対なる千木や天を射る 武舟
  



 
おかげ横丁は平日だというのに、伊勢参りの観光客でにぎわっています。


 
生の原酒を立ち飲みで飲ませてくれる店を見つけました。
なんと仲間たちが大勢いました。
今日は特別でお酒を飲んでの句会参加はいいようです。だって、特別な日だから・・・。

おかげさましぼりたてなる秋の酒 武舟
 

 
内宮に入り五十鈴川まで来ました。
 
五十鈴川ひややかなるや指の先 武舟
 
 神宮会館の句会場
 夕食は豪勢なセットになっています。

 
夜の句会は夜の9時から、大浴場での風呂を終えて、一杯ひっかけて幹事部屋で男性のみ9人で行います。
兼題は「橋」。20分で3句出します。
お酒のお蔭で筆が進みます。
 
橋渡る後ろ姿や秋遍路  武舟 (4点句、うち特選1)
 
燈籠の灯りほのかに橋むこう  武舟 (3点句、うち特選1)
 
宮の橋見えざる神や露の玉 武舟 (1点句)


 
さて、早朝5時に仲間たちは、神宮会館から徒歩で内宮の正殿までお参りです。
私は、もう一泊して、明日ゆっくり参拝するので朝風呂を楽しんで皆の帰りを待ちます。
部屋から朝熊(あさま)山を見ると小雨の中、霧で包まれています。
 



 
チャーターバスが来て、出発前の記念写真です。 
バスで朝熊山へ。伊勢神宮をお参りして、金剛證寺をお参りしないと片参りと言いあまりよくありません。 
海抜550Mの金剛証寺につきました。あたりは一面霧の中です。



 
金剛の山門の先は霧襖  武舟  
 
季語を探していたら「霧襖」と微小な水滴が大気中を浮遊して、煙のように見通しが悪くなるさま。
格好の季語を見つけました。




蓮間の池と連珠橋の下には睡蓮の花が咲いています。

 
睡蓮や露のひとつぶ置いて咲く 武舟  



角塔婆戒名見上げし霧の中 武舟

 
四角い卒塔婆が高さと太さで値段(お布施)はかなり違います。
地獄の沙汰も銭次第という言葉を思い出しました。
 
バスは二見浦へ移動します。



身に沁みて結ぶ絆や縄強し  武舟
 
二見浜波の静かさ風の色  武舟



最後の句会が料理屋さんの座敷で始まりました。
今回は、おもいきりたくさん作って、5句、3句、5句と大変エネルギーを掛けました。
いつもより、伊勢の血が騒ぎ、たくさん点を戴き、伊勢句会に参加して本当によかったと思います。
仲間達は二見駅4時の特急で東京方面に帰りました。


 
私は東京からいとこ夫婦が来て、今夜は合流して久しぶりの一献。
明日は間宮の先祖様のお墓参りをして、ゆっくり内宮をお参りして、夕方伊勢路を後にします。
 
=続く=
| team-mamiya | from-mamiya「その他」 | 13:37 | comments(1) | - | - | - |
間宮の祖先を調べていたところ、このサイトに出会いました。私は間宮の子孫で、船江町の間宮義蔵の孫にあたります。昨年の夏は浅間山の頂上にある間宮の祖先のお墓参りをしました。母は没落した間宮の話をしたがらなく、ネットで情報が得られるのではないかと思い、調べていたところです。間宮義蔵の孫は私を含め、3人の女性の孫が東京近辺に住んでおります。
| 原条令子 | 2018/03/03 10:11 AM |









     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>
+ RECOMMEND
僕たちの広告時代
僕たちの広告時代 (JUGEMレビュー »)
間宮 武美
<最新刊>宣伝会議より、2020/3/5発売!

上の画像をクリックしてamazon.co.jpより、購入できます。

Kindle版も公開中!
※ただし「Kindle unlimited」内提供コンテンツとなります。
+ RECOMMEND
鎌倉―ソウル 2328キロを歩く―定年退職、新しい自分に出会う旅
鎌倉―ソウル 2328キロを歩く―定年退職、新しい自分に出会う旅 (JUGEMレビュー »)
間宮 武美
講談社+α新書より、2005/10/20発売!
上の画像をクリックしてamazon.co.jpより、購入できます。

*電子書籍版も好評発売中!*
honto電子書籍ストア
紀伊國屋書店BookWeb
+ SELECTED ENTRIES
+ RECENT COMMENTS
  • 高校以来の大親友が、忽然と逝ってしまった。ひさしぶりに泣いた。
    間宮武美 (11/18)
  • 高校以来の大親友が、忽然と逝ってしまった。ひさしぶりに泣いた。
    吉田 和子 (11/17)
  • 「鎌人(かまんど)いち場」は初めて知る言葉。好天の中、行ってみたら凄かった。
    小町さなえ (10/29)
  • 鳩スタ1周年記念感謝祭、また新しい出会いがあった。
    太田 元夫 (10/13)
  • 大船で「韓国伝統音楽演奏会」。新羅亭の夜。フィナーレは「アリラン」で踊りながら盛り上がりました。
    のん (06/12)
  • キンチョーの新聞広告、見ました。どう感じましたか?
    間宮武美 (07/10)
  • キンチョーの新聞広告、見ました。どう感じましたか?
    三好俊夫 (07/09)
  • 6月22日はコピーライター・眞木準さんの3回目の命日。いろいろと考えること・・・。
    間宮武美 (05/18)
  • 6月22日はコピーライター・眞木準さんの3回目の命日。いろいろと考えること・・・。
    市川直美 (05/17)
  • エンジョイ・ホーム。自粛生活の節目の時がやって来た。東京アラームも解除されたが…。
    間宮武美 (06/14)
+ CATEGORIES
+ ARCHIVES
+ MOBILE
qrcode
+ LINKS
+ PROFILE