【KAMA=TRIPULS】
昨年末に鎌倉市が協賛する「セカンドライフ鎌倉」というプロジェクトに参加した。
目的は「シニアのための観光スキルアップセミナー」というタイトルだ。
「鎌倉TRIPULS」という1回2時間の合計4回のセミナーだった。
セミナー参加者は55歳以上で、パソコンやネット情報の検索など日常的に慣れている人。
英語の日常会話力がある人に限られた。(別に試験があるわけではないですが)。
【訪日外国人向けに、リアルな「鎌倉日常体験」を提供してみませんか】
あなたならではの、鎌倉ローカル体験ツアーを創ろう!
鎌倉市が協賛するから(鎌倉ローカル体験)になる。
このセミナーを通じて参加者のみなさんは、鎌倉にこだわって企画を考えるようだ。
私はこの発想を戴いて、鎌倉にこだわらずに、ユニークな個別アイデアを企画しようと考えた。
企画ガイダンスは日本語より英語が良いとされる。
とっさに考えたのは、三崎港の古民家に泊まって朝市を見学し、その後城ケ島を散策する。
食事は、当然マグロ三昧。この計画を詳細に詰めて宿屋、食堂(料理屋)との詰めを行う。
鎌倉でネットワークを組むよりも、1ヶ月滞在した三崎の仲間の方が融通が効く。
【鎌倉ツアー】
このセミナーで知り合ったイトウユタカさんが、「鎌倉ツアー」という
外国人の方を鎌倉で案内する方々のための「徒歩ツアー体験ツアー」を企画した。
何でも参加するのが、Team MAMIYAの私の習性。
1月13日 北鎌倉に集合した。
北鎌倉=華蔵院=建長寺=鶴岡八幡宮=大仏次郎茶亭=幕府跡=ランチ=稲村ケ崎=鎌倉
華蔵院
大仏次郎茶亭
私の季節の歩き(七福神、梅、桜、アジサイ、紅葉)とはかなり違うコースだった。
半僧坊の天狗
半僧坊大権現 火盗除護符
幕府跡を歩いた。
大蔵幕府跡(頼朝の私邸跡)
若宮大路幕府跡
宇都宮辻幕府跡
幕府が置かれた場所は転々とした。
最初は「大蔵幕府跡」(45年間)。源頼朝の邸宅で大蔵御所とも呼ばれた。
「若宮大路幕府跡」(97年間)、「宇都宮辻幕府跡」(11年間)。約150年続いた。
将軍の私邸と、侍所(軍事警察機関)、問注所(訴訟機関)と政務を行う公的エリアだった。
いずれも幕府跡は鶴岡八幡宮の至近距離にあった。
ほかに塔頭、大六天、安倍清明(陰陽師)、稲村ケ崎では十一人塚など、
メモを取らないとわからない説明があった。
分からないと日本人に対しても説明がつない上に、外国人にはもっと説明がつかない。
言葉が喋れても、コンテンツを理解していないと、説明できない。
「鎌倉検定」でも取得しないと・・・。
それよりも参加者20人のうち大半が【全国通訳案内士】の資格の持ち主だ。
今まで私の周りにいないタイプの方々だ。
それぞれ個性豊かなメンバーだ。何人かは友達になれそうだ。
歩きながら考えた。
鎌倉のおもてなしと、鎌倉のサービス(詳細情報)の違いは何だろう。
海と山と寺社に囲まれた鎌倉。
京都、奈良との違いは何か。
7つの切り通しの意味など、本来の鎌倉の持つ凡そな意味などを、まったりと説明できれば良いかな。
カタコト英語の私は、その方々の誰かにサポートなしでも実行できそうだ。
夕焼けの稲村ケ崎でグループと分かれて帰宅した。
【鎌倉七福神歩き】
10日の日は元勤務先の仲間と鎌倉七福神(10日夷を訪ねる)を歩いた。
平日でも集まれるシニアの仲間達だ。
いつものように北鎌倉駅の円覚寺前に15名の仲間が集合した。
浄智寺(布袋尊)
鶴岡八幡宮(弁財天)
宝戒寺(毘沙門天)
妙隆寺(寿老人)
本覚寺(夷神)
御霊神社(福禄寿)
長谷寺(大黒天)
ここで七福神参りは終了し、いつものように鎌倉駅に戻り「川古江家」で酒宴になる。
鎌倉市はオリンピックに関して、フランスのホスピタルシティーに決定した。
この後、年間2000万人の鎌倉市の観光客が、どこまで増えるのだろうか。
ところが、観光客が鎌倉市に落としてくれる金額は平均で3500円という。
訪問客を増やさずに、3500円をさらに+1000円〜2000円落としてもらうインフラを、
早急に考える必要がありそうだ。